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怒涛のトリプルワーク

〜卒業旅行に連れていく〜

上の子が小学校を卒業する時です。まわりもみんな卒業旅行にディズニーランドやらシーへの予定を組んでいました。その頃の我が家といえば、夫の仕事が長く続かず辞めることもしばしばで、住宅ローンも遅れ気味でリスケしてもらっていたと思います。その頃、いや子供が保育園に通い始め、私がパートに出始めてからずっと子供の学費と習い事、食費、自分の車の維持費を私が賄っていました。夫は働かない上にどこそこで作った借金の返済に追われ、電気代、水道代、家のローン。全てが自転車操業でした。電気は止まるギリギリまで伸ばしていたみたいだし、ライフラインの一番後に止まると言われる『水道』に至っては、何回か止まった事があります。子どもは無邪気に「トイレの水が流れない〜」と言っていましたが、私はすぐに夫に電話をかけてどうにか1ヶ月分だけの水道代を払い込んで復旧させてもらっていました。

仕事を辞めて収入のない人間が住むには不似合いのソコソコの家でした。何も知らない他人から見たら『お金のある人』が住んでいる家に見えていたでしょう。子供のママ友に家を褒められる度、実情を知っている私は、胸がチクんと痛くなったものです。「働く気がないんなら家を売ったら」「傷が浅いうちに家を売ってゼロからやり直そう」何度も言いました。我が家にはこの家を維持する力などどう考えてもないからです。ただの見栄で大きい家に住んでいても、実情は財布に千円しかないこともありました。その度に「そんな恥ずかしいことできない」と取り合いません。実際家のローンを何ヶ月も滞納してもすぐに家が差し押さえられたりすることもありませんでした。以前から夫は多重債務に関する本をたくさん読んでいて払わなくてもいきなり追い出されたりしないことも分かっていたのです。もともと頭はいいのですが、小賢しい小細工をするタイプでしたから。。。でも今思えば結局は策士策に溺れる典型でした。

話はそれましたがどうしても卒業旅行に連れて行くため、月〜金の常勤のフルタイムのパートに加えて、10月頃から観光地のレストランで土日祝の8時半〜夕方5時半までのバイトを始めました。バイトの面接の時から「ディスニーに連れてくためにバイトをしたい」と伝えていました。子供2人と私と3人分の高速バス代とホテル代2泊分を稼ぐため、閑散期を除いて2月までノンストップで働きました。加えて土曜日の夜6時〜10時まで、ペンションのお手伝いに呼んでもらって、それこそ怒涛のトリプルワークでした。その頃は今より10歳ちょっと若かったから、まだ頑張れたのもあるかな。まあ流石にフラフラでしたが。。。それと下の子が寂しくてちょっと情緒不安定になったのもあります。でもなんとしても連れていきたいから、「ごめんね。いい子だから我慢して。ディズニー行きたいよね?」って。今思えば小さい子に随分と我慢を強いたもんだと反省しますが。

でも相変わらず夫は働かず、当然家にお金も入れず(というか入れられず)私のバイト代を当てにします。「お前のバイト代あるやろ?それを食費に回せばいいやろう」と。当然こちらもブチギレで、「働かないお前のためにバイトしてるんじゃない。子供の卒業旅行のためや💢」とどんなに苦しくてもバイト代には一銭も手をつけませんでした。誰がお前なんかにやるか💢ってね。毎日毎日罵声を浴びせあう環境でした。

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