資金繰りが悪化。家のローンの返済が遅れがちに。
念願のマイホームを建てて数年後。
それまで何とか順調だった夫の会社の資金繰りが悪化して、電気代、ガス代も遅れがちになってきました。
月々の引き落としの日に残高がなく引き落とし不能。
再度の引き落とし日に落とせればまだいい方で、ほぼ毎月コンビニ払いの督促状が送られてきました。
家のローンの返済も言わずもがな。
それでも最初のうちはまだ遅れがちながらもお金を工面しながら(自転車操業です)、何とか返済していました。その間は、電気が止まったり、究極、水道が止まったりは何回かはありました。
【電気が止まった時】は、昼間のうちにコンビニで支払いをし、すぐ電力会社に電話をして開通してもらいました。なので【夜、家の電気がつかない】と言う経験はしていません。(もっとも電気が止まっても最低限の電気はつくようになっているらしいですが)
『ライフラインの中で水道は一番最後に止まる』と言うのを聞いたことがあります。『水が止まる=生死に直結』するからです。
実はそれまでにも、電気がつかないことは何回かありました。
ある昼間、子供がトイレの水を流しても流れなくて、
「お母さぁ〜ん。トイレが壊れた〜。水が流れないよ〜。」と言う無邪気な言葉を聞いて、「とうとう水道まで止まったか。」😥と思いました。
すぐに夫に電話をして、売上金の中から水道代を支払ってもらい、電気代と同様に開通させてもらいました。住宅ローンの返済と同じく、ライフラインも自転車操業の日々でした。
側から見れば、大きい家に住むゆとりのある暮らしに見えたと思いますが、実際は財布にお札が一枚も入っていないことも何回もあったのです。
そんな中でも、子供のやりたいことはやらせてやりたい。けれどピアノの月謝を支払うのも、部活の集金を支払うのも、学校の集金を払うのもやっとでした。🎹
夫と私の車の毎年の税金も、ひどい時は前年の税金を次の年の車検の時に慌てて払う・・・ということもありました。税金を払っていないと、車検が通りませんから。この田舎は車は必須なのです。🚗🚗🚗
母の優しさに涙する😭😭😭・・・お母さん、ありがとう。
そんな日々の中、地区のお祭りの日が近づいて来ました。
焼き鳥のキッチンカーや、青年団の焼きそば屋台。子供会主催のクジ引き、ゲーム大会など地区の大人も子供たちも楽しみにしているイベントです。・・・だけどそれは悲しいかな自分のパートの給料日の数日前で、私の財布の中には数百円しかなかったのでした。
大人だけなら、別に買わなければいいだけだから我慢はできます。だけど自分たちの地区のお祭りを楽しみにしている子供達に、他の子供達と同じようにお祭りを味合わせてやりたい。でも、先立つものが無い。当然、夫もありません。
そこで私は、かなり悩みましたが自分の母親に電話し事情をを説明し、お金を借りることにしました。
「お母さん、地元の祭りなんだけど、給料日前でお金がないから、一万円貸してくれない?あと2、3日で給料日だから、給料出たら返すから」と。母は、「分かったわかった。どこへ振り込んだらいい?すぐ振り込むから」と言ってくれました。
そして次の日。
通帳を見ると、なんと二十万円も入金されていたのです💦。
私の実家は決して裕福な家ではありません。
私が結婚するときに家を新築し、ローンを払っています。
贅沢も全くしていない両親です。
私はその通帳に印字された入金額を見て、すぐに母に電話しました。
「なんかめちゃめちゃお金入っているんだけど。一万円で良かったのに、なんでこんなにお金入っているの?」と言う私に母は、「使えばいいよ。子供たちになんか買ってやりなさい。」と。
その言葉を聞いて、それまで張り詰めていた糸が切れたように、電話口で年甲斐もなく嗚咽しました😭😭😭。
今まで一度も「お金を貸して」なんて言ったことがない娘の窮状を何となく察して、振り込んでくれたのです。
「お金が出来たら返すから」と言う私に「返さんでいい。使えばいいよ」と。
恐るべし母の愛。娘が40代になっても、娘は娘なのか、幾つになっても親に心配をかける私でした😭。本当にありがたい。感謝してもしきれません。
そしてお祭りの日は、子供たちも私も、ありがたく楽しく過ごさせてもらったのでした。
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