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父が亡くなって思うこと

親の事

父が亡くなってはや二ヶ月が経ちました。

去年の秋の初め頃、父が小さい頃からお世話になった叔母さんのお葬式に連れていくために、隣の県まで乗せていきました。思えばその数ヶ月前に施設に入居しているその叔母にどうしても会っておきたいと言う父とこの時は母も連れ、隣の県の施設へ会いに連れて行ったところです。父は一応運転はできましたが、高齢の為目が悪く、地元ならなんとか運転はできましたが、道もわからない隣の県は危なくてとても運転させられなかったからです。元々父も母も、若い時から仕事仕事の私にあまり運転など頼んだことはなかったのですが、この時ばかりは「乗せてって」と電話がかかってきたのが少し嬉しかったのでした。叔母は歳をとって誰のことも全然わからなくなっていましたが、父は会えてとても喜んでいました。コロナ禍でガラス越しの対面でした。

なかなか父と二人で車に乗ることはなかったから、言葉を探しながら会話が途切れないようにしたものです。小さい頃に母の故郷の九州に車で行ったこと、宮崎のサファリパーク、別府の温泉に泊まったこと。自分の行きたい学校を出させてくれたこと。就職の時に大阪までトラックを運転して、引越しの荷物を運んでくれたこと。私が結婚するまでには家を建て直して新しい家から嫁に出してやると言って、本当に建てたこと。立派に支度をして、嫁に出してくれたこと。だけど戻ってきてしまったけれど、お父さんには本当に感謝しているって言うこと。いろんな話と、今までなかなか言う機会のなかった「ありがとう。感謝している」と言う言葉をたくさん伝えました。

その時父が、「最近フラフラすることが多いんや」と言いました。私は「えぇー、ちゃんと病院行かなあかんよ!」「もういつ死んでもいいし。。」的なことを言うから私は思わず、「そんな悲しいこと言わんといて!これからは健康に気をつけて、少しでも健康で長生きせな!」って悲しさで声がうわずりながら大きな声を出してしまいました。。。その後、父は少し嬉しそうに「そうけ?」って言ったのを覚えています。

帰りは途中でラーメン屋さんに寄って父の奢りでたらふく食べさせてもらいました。おごってもらうのも親孝行と言うことで。。。

その日は父が言った「フラフラする」の言葉をさして深くは考えなかったのです。私の中で『親が病気になる』なんてワードは考えもつかなかったからです。。。

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