離婚届の証人になってもらった話。
2枚目の紙を出すと、今度は夫は観念して大人しく署名した。あとは証人の欄に二人分の署名をするだけ。離婚届の証人の欄には実家が近ければ父に書いてもらうのだが、実家は少し遠い。そこで一人目の証人の欄には義母に、もう一人の証人の欄は、(私も知っている)夫の幼なじみに書いてもらった。
この人は住宅メーカー勤務歴があり、我が家を建てる時にも相談にのってもらっていた人だ。うちの住宅ローンの滞納状況をよく知っており、また夫が何度も借金をしているであろう人でもある。夫が働かず借金を重ねていることも知っている、一番頼みやすい人でもあった。
「あの時(家の設計段階の時)、もっと安い家でいいって言っていたのに(私が)、こんな結果になって申し訳ない。」と言ってくれたが、彼には全く関係ない。建てたのは私たちで、責任は私たちにあるのだから。
離婚届の証人とは・・・。
離婚届には、本人の署名以外に二名の証人がいります。この離婚届の証人は20歳以上であれば誰でもなることができるので、夫婦の親、兄弟姉妹や友人などになってもらうことが多いそうです。今は捺印は任意だそうです。
あとで夫に「証人はアンタの友達の〇〇さんになってもらった。」と伝えると、「俺の友達に勝手なことするな❗️。」と偉そうに言っていましたが、「離婚届の証人は『借金の保証人と違って』法的に迷惑をかけることはないから別に誰が書いてもいいし。近所のママ友に書いてもらおうかとも思ったけど、こんな書類にか書かせて嫌な思いさせたくないから、うちの状況を知ってる〇〇さんに書いてもらっただけや。」と言ってやりました。
偉そうに💢。借金ばっか作ってこんな風になっているのに、ダサいやつ。お前のせいじゃ💢💢💢。
この後に及んで、金の無心をする夫。
いざ離婚届をいつでも出せるように準備できても、なかなかその勇気は出ませんでした。私に子供達の人生を背負えるのか。子供達の人生に責任が取れるのか?夫から被せられた借金を背負い、養育費を払うはずもないこの状況で。頼れる親も、近くにはいない・・・。
今日こそ出そう。・・・出せなかった。明日こそ出そう。・・・。出せなかった・・・。を繰り返し、ようやく心を決めて。役所の窓口でで離婚届を提出しているその時、夫からの着信が鳴った。「お前今日給料日やろ?3万円貸して。」悩んでいることがアホらしくなるような内容・・・。「今、役所にいるから。」と冷たい声で答えた。全く悲しいかな、この後に及んで金の無心とは・・・。別れて正解である。
役所から帰ると、夫は(正確には元夫)「3万円下ろして来てくれた?」と聞いてきたが、「いや。下ろしてない。離婚届出してきた。準備できたら引っ越すわ。」と事務的に伝えた。「あっそう。」と夫は言った。
なかなか離婚届を出せずにいた頃、家に帰ると上の子が毎日、「離婚届、出してきた?」と聞いてきた。「出してない。」と答えるとホッとしていたようだった。まだ中学一年生。どんなにケンカの絶えない環境であっても、親が離婚するという状況は嫌なのだろう。でもこの日は「離婚届出した?」と聞かれて、「出してきた。」と言うと「ふぅーん。」とだけ答えた。私には親の離婚の経験はないから、どんなに嫌な思いをしたのかは想像でしか分からない。これから先のこと。おそらく学校で友達に何か言われるだろう。何人もの友達が深い意味ではなく、「〇〇ん家、離婚したん?」と言われるだろうこと。その度に胸がチクんとするだろうこと・・・。住み慣れた、大好きだった場所から離れること・・・。辛い思いをさせてごめんね。お母さん、頑張るからね。
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