地元の社会福祉協議会が主催の『無料法律相談』に行く。
働かない夫。
借金を繰り返す夫。
年金支給日を把握し、自分の母親にお金の無心をする夫。
嫁のキャッシュカードを盗み、給料を勝手に自分の返済に回す夫。
それでは飽き足らず、嫁の財布からクレジットカードを勝手に盗みキャッシングを繰り返していた夫。
さらには自営業をやっていた時に、バイトの女の子に嫁名義の信販系クレジットカードを作らせ、運転資金用に大金をキャッシングをしていた夫。
こんなのは序の口だ。
でもここまで書いただけでも、普通に考えれば即刻アウト❗️一発退場確定案件だ❗️
でもなかなか離婚までは決心がつかなかった。
子供が小さかったのも、もちろんある。
自分の人生でまさか離婚を考えるような事になるなんて、思ってもみなかった。
まずは『今自分が被っている夫が勝手に作った私名義の借金はどうなるのか?』これは大きな問題だった。
図書館で『債務整理のやり方』みたいな本を何冊か借りて読んだり、スマホで検索したり・・・。
けれど普通に生きてきたパートの主婦には、本を読んだだけでは全然分からなかった。理解できなかった。
おそらく大概の主婦は、そんなものとは無縁でわからなくて当然だと思う。
借りた本の裏表紙に、前に貸し出された年月日がハンコを押してあった。
結構こんなタイトルの本を借りている人いるんだな・・・と思ったものだ。
勇気を出して、『無料法律相談』へ。
市の広報紙の裏表紙に今月の相談日(相談は全て無料。相談には予約が必要です。)と書いてあるコーナーがあった。
そこには、「人権悩み事相談」、「契約トラブルなどの消費者相談窓口」、「女性相談・家庭児童相談・ひとり親相談」、「子育て相談」、「行政相談」、「法律相談」、「結婚相談」、「こころの健康相談」、「エイズ、B、C型肝炎の相談と検査」など様々な相談窓口が書いてあった。
しかもありがたいことにその全てが無料である。
それぞれの対応窓口は違うが、市社会福祉協議会主催の『無料法律相談』は弁護士さんが持ち回りで担当し、月に4回それぞれ違った場所で開かれていた。
何度も予約の電話を掛けようとしてためらった。
勇気が出なかったのだ。
何から話したらいいのか?何て言われるのか?何日もためらって、ようやく記されている電話番号に予約の電話をかけた。
心臓がバクバクして、声がうわずったのを悟られないように必死だった。
地元の社協は知っている人がいると嫌なので、次の週の隣町での開催日の予約をとった。
一人当たり20分で、予約時間と、おおまかな相談内容、「担当の弁護士さんは〇〇先生です。当日は弁護士の先生が分かりやすいように事前に相談内容を記入するので予約より少し早めにきてください」との事だった。
思ったよりあっけなく予約の電話は終わった。
胸はまだドキドキしたままだった。
とにかく勇気を出して、一歩踏み出したのだ。
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